2022年09月30日

そろそろ上がるのか?住宅ローン金利の行方は?

米国30年長期金利がエライことになってます

アメリカ住宅ローンの30年固定金利が915日時点で6.02%まで上昇しています。これはあのリーマン・ショック直後の200811月以来、約14年ぶりの高水準です。

原因は言うまでもなくコロナウィルスパンデミックの社会的インフラとして日本とは比べ物にならない規模の経済支援を行ったことに起因しています。

その副作用でアメリカ国内で急激に物価高が進んだため、金利を上げてその加熱を抑え込もうとしました。今年に入りFOMCにて歴史的な金利上昇を決定実行していますが今回9月のFOMCでも年内に1.25%さらに上げていくとパウエル議長は発言されています。これに伴い景気後退入りを恐れ株式市場は20%を超える下落でまだまだ止まらない状況です。

(景気が良くなると金利を上げ、悪くなると金利を下げると習っているはずです)

さてそうなると当然日本も影響を免れられません
 

日本は日銀が金利上げないって言ってたから大丈夫?

考え方からすると日本はずっと景気が上向かず給料も上がらず、そして金利も上がらず、住宅ローン金利がずっと低いままです。決して経済活動がうまくいってるとは程遠いですよね。

景気が良くなっているわけではないのに、アメリカの利上げの影響をもらい日本の国債の利回りも上がっています。そのため、長期金利(10年国債の利回り)に連動する住宅ローンの固定金利も上昇傾向です。
ただこれを抑え込むために日銀が国債の買い入れを継続的におこなっているわけです。
(ホント何やってるんでしょうね。。。(-_-;)) 

 

固定金利と変動金利の今後は

多くの人が利用する変動金利においては長期金利の影響を受けませんが、「変動金利に先行して固定金利が上がる」と言われますので注意が必要です。

 

住宅ローンで【固定金利】【変動金利】どちらを選ぶかは、借りる人の考え方や家計の状況によります。

固定金利は安心?

固定金利は、言葉の通り一定期間金利が変わらないのがメリットです。

毎月の返済計画見通しが立てやすく、金利の動きにハラハラしたくない人にはオススメです。ただし、変動金利に比べて金利は高めです。いわば安心料の分高くなります。

変動金利がいいのかなぁ。。。

変動金利は定期的に金利を見直す方式です。ずっと低金利ならいいのですが、借りた当初より金利が上がると返済額も増えてしまいます
(ただし、5年間は返済額を変更しない「5年ルール」や、その際の返済額の増加は1.25倍までという「125%ルール」があるので、急激に返済額が増えることはありません)。

今後の金利動向には注意が必要!とはいえ買い時は今?!

これまで変動金利は長年1%を切る歴史的な低金利が続いてきました。それなら変動でも大丈夫だろうと考える人が多かったわけです。

 

家を購入するフルタイムで共働きのご家庭で、変動金利で借りて住宅ローン控除を夫婦で制度めいっぱいまで控除を受け、控除期間が終わったら繰り上げなど早めに返済するというケースもよく聞く話です。

そもそも、こんなに低金利なら無理に繰り上げ返済をしないと考える人も多かったでしょう。

 

しかし、どうでしょう。世界主要銀行は続々と金利を上げています。また日銀の黒田総裁の任期は来年3月までで新たな総裁が全く考えの違う方が就任する可能性もあります。そして何より日本だけが金利据え置きで円安が進み、世界で戦う力を日々失っていっていいのでしょうか?

低金利時代はもうさすがに終わりじゃないかと考えるのが自然です。

この先、金利は上がるのか、それともまだ低いまま続くのか。

 

その動向には注意が必要ですが、少なくとも今は低金利が継続中です。今より更に低い金利の時代が来るとは相当に考えづらいとすれば住宅購入のタイミングは今だと考えることもできるかと思います。

 

佐鳥

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